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デザイナーぱりおのBLOG日和

 日々の雑記と、ときどきPARIS

「華氏451度」 レイ・ブラッドベリ 

 

先日、Googleのトップページをあけたら
ホリデーロゴが 「フランソワ・トリュフォー生誕80周年」で飾られていた。

トリュフォーさんといえば、ヌーベルヴァーグの旗手
「ザ・フランス映画」 のイメージそのものみたいな人ですが
作品群の中に 「華氏451」 とある。


その原作、「華氏451度」はSF作家 レイ・ブラッドベリの代表作だ。
 

ブラッドベリが好きなワタクシ。
トリュフォーとSFが、どうしても結びつかなくて意外な感じがしたのだった。
もちろん、トリュフォー版の作品も観ていないし
ブラッドベリの本も引越しなどで紛失。

この機会に、もう一度読み直してみようと思い本屋さんへ・・・



華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)
(2008/11)
レイ ブラッドベリ

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読書も、本を所持することも禁止された未来の話。
人々は、テレビと、イヤホン型のラジオから流れてくる
享楽的な情報を受け取るのみの生活をしている。
本を持っていることを密告されると
焚書係の役人によってすべてを焼き払われてしまう。
本は、空想と妄想を綴っただけの、くだらない、意味のないものだという認識なのである。



ブラッドベリが、この作品を発表したのが1953年。

現在のわたしたちは
恐ろしいことに、この物語のひとたちのように
テレビやネットの情報に溺れ、耳にイヤホンをさして歩き
どこへいくのも機械のナビに頼って
ケータイばかり、いじっている。

本を読まなくなった。
禁止されていないのにね・・
ゆったり読書するより、手早く知りたいことを教えてくれる
インターネットの便利さの虜なのである。


焚書されなくても、今や本の立場は危うい。
売れないからといって
電子化には反対する派のワタシ。(紙フェチなので・・)
そう言いつつ、こうしてPCを使ってブログを書いているのは
矛盾しているのかもしれぬが・・・

ただ、やはり思うのだ。
本を読まずに電子媒体に頼りすぎると、五感が退化していくなあ・・・
思考をやめ、感情が薄れ、だんだん麻痺していきそうだ・・
それは怖いことだよなあ・・と。


改めて読み返してみると、この作品はSFというよりも
主人公の焚書役人が、自分の仕事に疑問を感じ、
次第に本に興味を持ち
いまの自分は幸福でないことに気が付いていく
ヒューマン・ドラマである。
トリュフォーが映画化しようとした意図も何となく・・・わかる気がしてきた。


category: ART / CINEMA / BOOK

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