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デザイナーぱりおのBLOG日和

 日々の雑記と、ときどきPARIS

パリ、18区、夜。 

 

PARISを題材にした映画は数多くある。
旅立ちの気分を盛りあげるため、行く前に何かしら見たりする。
ウキウキしたいですから♪

でも、この映画はちょっと違う。

パリ、18区、夜。

(DVD化はされておらず、たぶんVHSも在庫僅少)

img57744161 (1)


華やかでオシャレではない、ウラのPARISが舞台だ。
よって、全然ウキウキするものではないのだが
なんだか惹かれてしまう作品なのだ。


女優をめざし、遠縁のおばさんを頼ってリトアニアから来た女の子「ダイガ」の話と
その頃、頻発していた老女連続殺人事件に関わる人たちの話が
絡み合いつつ進行するストーリーだ。
18区に住む移民たち、ゲイ、貧困層。。。
彼らの息遣い・・・憤りや怒り、ずるさ、あきらめ、強さ、みたいなものを
繊細に描いている。


どうにも救いのない内容なのだが
なぜか見終わって後味の悪さはあまりない。
ダイガちゃんのふてぶてしさのせいかな。

結局、女優になれず挫折してPARISを去るのだが
バイトしていた安ホテルで、殺人事件の犯人の部屋から
チャッカリお金を盗んで、さっさとトンズラしてしまう。
アッパレな感じなのである。
無垢でけなげな一面と、ふてぶてしいまでの逞しさがこのコの魅力。



夜の18区には、ほとんど縁がないけれど
空港から市内に入るとき
サクレクールが近づいてくると、あ~PARISに着いたなあと思い、
この映画の冒頭シーンと、ふっと時空が重なるのだ。

くわえタバコでおんぼろ車を運転しているダイガ。
見えてくる白亜の寺院。
夢を抱いてやってきた彼女のきれいな横顔。


ロワシーバスに揺られつつ
ワタシもまた、たった数日の異邦人として
今、着いたところだと
ダイガに向かって、ぼそっと呟いてみたりするのである。




category: ART / CINEMA / BOOK

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